小説「きみの友だち/重松 清」を読んでみた

ネタバレなしの小説レビュー

重松清さんの小説「きみの友だち」を読みました。

あらすじ。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる――。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない……。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。

普段私が読まないタイプの小説でした。

なんというか、読後に明るい気持ちになれるストーリーで、私が好んで読む内容ではないな、と。笑(私が読むのはホラー系が多いもので)

感想はというと、食わず嫌いは良くないな、と。笑

素直に感動できましたし、とても楽しめました。

もっと言えば、中学生くらいの頃にこの小説を読んでいたら、感じるものは今とは比べ物にならなかったと思います。(私が中学時代にこの小説は出版されていませんが)

大人になるとだんだんと忘れて行ってしまう思春期の悩みを、重松さんは上手に表現できているように思います。

孤独になる恐怖だったり、周りの友達に合わせないといけない圧力であったり、クラス内での序列であったり・・・

もちろん、そういったくだらないものは大人になってからも付いて回りますが、心が繊細な思春期の頃は目に見える小さな世界がすべてであり、逃げ場がありません。

この「きみの友だち」という小説は、そんな思春期の悩みから抜け出すヒントをくれるように思います。

「そんなに無理しなくていいよ?自分は自分だよ。無理して周りに合わせなくても、何とかなるもんだよ?」というメッセージを与えてくれるように思います。

30代の私が読んでも楽しめました。

でももし、これを中学生くらいで読んだら、きっと大きな勇気になったのではないかなと感じます。

おすすめできる小説です。

とくに、今あなたが友達関係のことで悩んでいたり、思春期真っただ中だったりするなら、なおのこと。

一読の価値はあると思いますよ。


きみの友だち (新潮文庫) [ 重松清 ]