小説「暗殺競売(殺し屋.com)/ 曽根圭介」を読んでみた

ネタバレなしの小説レビュー

曽根圭介さんの小説「暗殺競売」を読みました。

この小説は別名、「殺し屋.com」です。

タイトルが違うので、別々に買ってしまいそうですが中身は同じという。

かくいう私も、別々に買いそうになりました。

すんでのところで買わずに済みましたけどね。笑

さて、肝心の内容ですが非常に楽しめました。

さすが曽根さんって感じの内容です。

あらすじ。

――殺りたい仕事がきっと見つかる。殺し屋.comへようこそ――

暗殺仕事専門のオークションサイト「殺し屋.com」。
誰でも匿名で殺人を依頼(出品)することができ、誰でも落札したら暗殺仕事でお金を稼ぐことができる。
ただし、仕事の失敗は、いかなる理由があっても許されない――。

刑事でありながら副業で悪党を狙った暗殺を請け負う佐分利吾郎。
認知症の老人に成りすまして「殺し屋.com」のアカウントを乗っ取り、殺し屋となったホームヘルパーの女。
暗殺成功率100%で伝説と化した凄腕の殺し屋ジャッカル。
そして、ある少女の依頼をきっかけに、暗殺を斡旋する<組織>へと肉迫する探偵。
金を稼ぐために暗殺仕事に手を染めた「殺し屋」たちは、転がるように窮地に追い込まれてゆく。
そして迎える、衝撃の結末とは。

相変わらず、曽根さんは物事を高い視点から見ています。

ネタバレするので詳しくは書きませんが、他人の視点と自分の視点ではこうも違うんだな、と改めて考えさせられます。

ハードボイルドでもあるけれど、ミステリーでもあるこの小説。

どんどん先が知りたくなり、時間がないのにページをめくってしまいます。

個人的に良い小説というのは、読み返したくなるかどうかというのが一つのポイントだと思うんです。

その点この「暗殺競売(殺し屋.com)」は、読み終わった瞬間に読み返したくなります。

おそらく読後すぐに、読み返してしまう人間は私だけではないはずです。

そういう風に作られているんです。

これだけ練りに練ったストーリー、一体どれだけの時間をかけて作っているのでしょう?

曽根さんの作品は、「俺は、絶対にハッピーエンドじゃないと読まないよ。」という方には向いていないでしょう。

一方で、「ハッピーエンドじゃなくても、考えさせられる作品が好きだな。」という方には向いているはずです。

ちなみに私は後者なので、曽根作品のファンです。

「暗殺競売(殺し屋.com)」、エンターテイメント色の強いハードボイルド小説です。

おすすめできます。


殺し屋.com [ 曽根圭介 ]