小説「工作名カサンドラ/曽根圭介」を読んでみた

ネタバレなしの小説レビュー

曽根圭介さんの小説「工作名カサンドラ」を読みました。

ネタバレしない程度に、感想を書きたいと思います。

あらすじ。

奥多摩山中で、両耳と鼻を削ぎ落とされた男が発見された。警視庁刑事・荻大治郎は、必死に事件に食らいつく。だが事態は、ある“極秘文書”の行方とからみ、日本の政治家やスパイ、ホワイトハウス、元自衛隊の狙撃手までを巻き込んで、激しく、熱く、焦げ臭くなっていく。1億3000万人の日本国民が凍りつく歴史的テロ事件が起きようとしている。それを未然に防ぐことは出来るのか―。気鋭のミステリ作家が放つ謀略小説。

結論から言いましょう。

とても面白い小説です。

私は曽根さんの作品が好きです。

曽根さんは一つ高い視点から物事を見ているように思います。

分かりやすい言葉で言えば、「他人と視点が違う」んです。

それでいて、一般的な視点を持ってもいるんです。

もちろん、プロの小説家なら一般人とは視点が違って当たり前かもしれませんが、曽根さんの場合は油断できないと言いますか、いとも簡単に最悪の展開に話を持っていくこともあるので、いつも良い意味で予想を裏切られてしまいます。

他人とは違う視点と、一般的な視点、この2つを同時に持っているからこそ、ストレートと変化球を巧みに使い分けることができるんですね。

今回読んだ「工作名カサンドラ」も、良い意味で裏切られました。

ネタバレしてしまうので詳しくは書けませんが、読む価値は十分にあると思います。

ストーリーは、いわゆる「陰謀論」に近い話です。

登場人物には皆人情味があり、感情移入しやすいのもポイントです。

ただし、主要な登場人物がほどんど男性であることと、戦闘シーンが多いこと、陰謀論に近い話であることから、女性にはあまり受けない可能性があるんじゃないかとも思います。

私は男なので、すべてがドストライクで楽しめました。

男性には特におすすめできる小説です。


工作名カサンドラ [ 曽根圭介 ]