小説「幽霊詐欺師ミチヲ3/黒 史郎」を読んでみた

ネタバレなしの小説レビュー

黒史郎さんの「幽霊詐欺師ミチヲ3」を読みました。

あらすじ。

自他ともに認める幽霊詐欺師となったミチヲに新たな試練が! さらにインポッシブルとなったミッションは、果たして成功するのか!? そしてミチヲの背後に暗くかわいくたたずむマミコとの関係は!?

結論から言いますと、このシリーズは傑作と言って良いと思います。

そして、思ったことがあります。

「幽霊詐欺師ミチヲ」は、シリーズ1シリーズ2とありますが、シリーズを重ねるごとにホラー小説からギャグ小説にシフトしていっています。

シリーズ1もギャグの要素がありましたが、怖い部分は怖く、面白い部分は面白くという感じだったのですが、今回読んだシリーズ3に至っては完全にギャグ小説でした。笑

読んでいて笑ってしまうシーンばかりでした。

いやー、ホントにいいキャラばかりですね。

最初のうちは嫌な奴だったカタリも、シリーズ3では面白い人に見えましたから。

カネコは相変わらず可愛いし、最終的には悪霊のマミコさんも可愛いです。

この辺りは読んだことがない方にはわからないことですが、読んで損はないですよ。

少なくとも、ホラーが苦手でなければ読む価値が充分にあると思います。

読後感も最高です。

ちなみに、今作にて私が一番好きなのは、ミチヲの人生を台無しにした張本人である「久米宮ユカリ」のエピソードです。

久米宮ユカリという女は、ミチヲに結婚詐欺を仕掛け、数百万の借金を背負わせてしまう酷い女です。

そんな酷い女の裏側が見えます。

私はこのエピソードを読んでいて、いろんな方向に心が揺れまくりました。

それはもう体をシェイクされているように揺れまくりでした。

ネタバレになりそうなので言いませんが、私の心が揺れる内容だったのは確かです。

ミチヲの、いい奴っぷりが発揮されているところも見どころだと思います。

こんないい奴に友達がいないわけないよな、と思えます。笑

そして、幽霊が存在する世界だったら素敵だな、なんて考えてしまいました。笑

私は、超常現象や幽霊などはあり得ないと思っている人間ですが、不思議な世界があってほしいとは願っています。

できれば、「幽霊詐欺師ミチヲ」のような世界があってほしいな、と。

そんな世界があるのなら、私もカタリの下で働いてみたいとすら思えました。笑

文字通り、「あり得ない経験」をたくさんできそうですから。

そんなことを考えてしまうくらい、現実逃避のできる素晴らしい小説でした。


幽霊詐欺師ミチヲ(3) 時計仕掛けのファンタスマゴリア (角川ホラー文庫) [ 黒史郎 ]