小説「裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬/柳井 政和」を読んでみた

ネタバレなしの小説レビュー

柳井 政和さんの小説「裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬(かしきどうけいま)」を読みました。

あらすじ。

安藤裕美は、人材派遣会社を経て20代で会社「コードエージェント」を立ち上げ、腕のよいプログラマーを企業に斡旋している。だが、取引先で、自分の会社が送り込んだプログラマーが企業データを暗号化して失踪し、”身代金”7000万円を要求してくるという大事件が起きる。「電子おくすり手帳」5万人分のデータを人質に取られているため、警察に通報して事件が公になれば会社は社会的信用を失う。極秘の捜査を依頼され、安藤は出資者の東城院加奈子から、補佐役として奇妙な青年を紹介される。鹿敷堂(かしきどう)桂馬。いかにもやる気のなさそうなこのプログラマーに、安藤は苛立ちを覚えるが……。

結論から言いますと、めっちゃ面白かったですね。

プログラマーの話なんですが、私はこれを読んでプログラミング言語を学ぼうと思いましたよ。(影響されやすい奴)

この作品には続きありますので、もう私の中で続きを読むことが決定です。

できれば末永くこのシリーズを続けてもらえると嬉しいなって思ってしまっています。

それくらいハマりました!

タイトルに、「プログラム」とか「ハッカー」とかありますんで、少し難しい話なんじゃないかと思ってしまうかもしれません。

「プログラマー以外の人が読んでも理解しにくいんじゃ」と壁を感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

私自身、プログラムの知識がありませんが、まったく問題なく読めましたから。

多くの方が楽しめる内容だと思います。

ただ、ビジネス小説とでも言いましょうか、主人公は社会人であり、物語は「会社絡みのこと」ばかりですんで、学生の方が読んでも感情移入しにくい可能性はあります。

そういう意味で、20歳以上の方の方が感情移入しやすいかもしれません。

まあ、ビジネス小説でありながら、ミステリーモノでもあります。

本格ミステリーか、と聞かれたら即答はできませんが、ミステリーの要素はしっかりあります。

ですが、ミステリー小説として読んでほしくはありません。

あくまでも私の中での解釈ですが、この小説は「社会に出ると不条理を感じることって多いよね。それでも、前向きに生きなきゃだめだよね。」と再確認させてくれる部分ではないかなと思います。

いろいろ書きましたが、結局のところ何が言いたいのかと言いますと、20~30代の方ならほとんどの方が楽しめるようなエンターテイメント小説です。

出てくるキャラクターも魅力的ですし、大人なら共感しやすい人物像が多いと思います。

登場人物は多めですが、読んでいて疲れませんのでその点もご安心ください。

トータルで、読む価値が高い小説だと思います。


裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬 [ 柳井 政和 ]