小説「パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子/内藤 了」を読んでみた

ネタバレなしの小説レビュー

内藤 了さんの小説「パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子」を読みました。

あらすじ。

検死を行う法医学部の大学院生・石上妙子。自殺とされた少女の遺書の一部が不思議なところから発見された。妙子は違和感を持つなか、10代の少女の連続失踪事件のことを、新聞と週刊誌の記事で知る。刑事1年目の厚田厳夫と話した妙子は、英国から招聘された法医昆虫学者であるサー・ジョージの力も借り、事件の謎に迫ろうとするが…。「猟奇犯罪捜査班」の死神女史こと石上妙子検死官の過去を描いたスピンオフ作品が登場!

内容は本格ミステリーで、非常に楽しめました。

凄い小説だと思います。

この本の何が凄いのかと言いますと、たった300ページ強の本の中に、これでもかと物語が詰まっています。

私の場合、「おお、そう来るか。 おおお、え?そっち? うおおお!なんじゃそりゃ・・・」みたいな感じで心が揺れまくりました。笑

良い意味で、私の心はかき乱されましたよ。

途中まで読むと先が知りたくなり、あっという間に読み終わりました。

私の望むラストではなかったものの、決して読後感は悪くありません。

登場人物もそれほど多くなく、読んでいて疲れませんでした。(ここ重要)

また、主人公が女性だと、男性が読んだ場合どうしても感情移入しにくいことがありますが、この「パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子」はそんなことはありません。

ばっちり感情移入できます。

と言いますか、主人公の石上妙子は女性ではあるものの、極端に男性に近い性格ですので、むしろ男性読者の方が感情移入しやすい可能性すらあります。

たぶん、ジャンル的にはミステリー小説になるんでしょうか。

ですが、私の中ではホラーでもありました。笑

下手なホラー小説より怖いです。

怖さというのは人それぞれ感じ方が違うので何とも言えませんが、じわじわ来るような怖さがあるように思います。

トータルで、とても良い小説でした。

「サスペンスモノかな?」と、本の表紙を見たときに感じたくらいで、何の事前情報もないまま読み始めましたがこれが大当たりでした。

ぜひ、事前情報なしでお読みください。

ただ私、一つやっちゃいました。

読み終わってから気が付いたんですが、これは藤堂比奈子シリーズというシリーズモノだったらしく、それを一切知らずに読んでしまいました。

どうせならシリーズ1から順に読みたかったですね。

内藤 了さんの作品を気に入ってしまったので、次は藤堂比奈子シリーズを1から順に読んでみたいと思います。


パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫) [ 内藤 了 ]