小説「幽霊詐欺師ミチヲ2/黒 史郎」を読んでみた

ネタバレなしの小説レビュー

黒史郎さんの「幽霊詐欺師ミチヲ2」を読みました。

あらすじ。

幽霊を騙して、財産を巻き上げる幽霊詐欺の世界に思わぬ形で足を突っ込んだミチヲ。謎の男カタリからもたらされた新たな案件に頭を悩ますが……。

前作「幽霊詐欺師ミチヲ」の続編です。

私としては前作以上に楽しめました。

前作もかなり楽しい作品でしたが、今回読んだ「2」は上回っていました。

いやー、笑えます。

一応確認のために言っておきますが、ジャンル的にはホラー小説なんですよ。

コメディ小説じゃないんですよ。

でも、笑えます。笑

怖い要素はほとんどありません。

ほとんど?

いいえ、「まったく」と言い換えた方が良いかもしれません。

少なくとも私は、この小説を読んでいて「怖い」と感じたことは一回もありませんので、おそらく怖くないんだと思います。

前作レビューでも言いましたが、黒史郎さんが読者の恐怖を引き出そうとしていないんでしょうね。

最初から、ベクトルが違うんです。

怖さではない「楽しさ」を感じさせてもらます。

この小説の何が魅力的かって登場人物なんです。

私は「カネコ」が大のお気に入り。

めっちゃ可愛いです。

「幽霊詐欺師ミチヲ」シリーズを読んでいる方はご存知でしょうが、「カネコ」は犬の名前です。

ちょっとだけ小汚い犬です。

こいつの調子に乗る感じが可愛いんです。

また、主人公のミチヲも良い感じにヘタレで面白いですし、上司のカタリもひねくれてはいますが頭がとても良く読者をひきつけます。

ミチヲに憑りついている「妻」のマミコも、可愛らしくて笑えて良いキャラです。

前作の「1」に比べて、「2」はキャラがより濃くなり、3倍楽しくなったかのようです。

「2」ではストーリーにも新展開がありまして、続きが気になるところです。

これ、長いシリーズにしてほしかったですね。

でも、「3」で終わりみたいなんですよ。

つまり次でラストです。

ちょっと寂しいので、「3」を読むまでに少し時間を空けて「2」の読後の余韻を楽しもうと思います。

ホラーやオカルトが好きな人も、逆に苦手な人でさえも充分に楽しめると思いますよ。


幽霊詐欺師ミチヲ(2) 招かざる紳士淑女たち (角川ホラー文庫) [ 黒史郎 ]